アンティークコインとモダンコインはどっちが稼げる?メリット・デメリットを徹底比較

コイン投資の世界を調べていると、100年以上前に作られた「アンティークコイン」と、近年発行された限定品である「モダンコイン」の2種類があることに気づきます。「結局のところ、どちらの方が値上がりして稼げるの?」というのは、誰もが最初に抱く疑問です。実は、この2つは「向いている投資スタイル」が180度異なります。今回は、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較し、あなたがどちらを選ぶべきなのか、選び方の正解を分かりやすく解説します。

100年以上の歴史が宿る「アンティークコイン」のメリット・デメリット

アンティークコイン(一般的に100年以上前に作られた硬貨)の最大のメリットは、「発行枚数が絶対に増えない(むしろ減っていく)」という点にあります。

現代のコインのように同じ図柄が新しく増刷されることがないため、歴史が経てば経つほど、紛失や劣化によって世界の市場に存在するマスターピース(現存枚数)は減少していきます。一方で、世界中の投資家やコレクターの数は年々増えているため、「需要が右肩上がりなのに、供給は絶対に増えない」という完璧な価格高騰の仕組みが成り立っています。これが、長期保有において値崩れのリスクが極めて低いと言われる最大の理由です。

しかし、デメリットもあります。それは「初期投資にある程度のまとまった資金(数十万〜数百万円以上)が必要になるケースがモダンコインより比較的多い」ことと、「偽物が非常に精巧で、目利きが難しい」という点です。これはNGC、PCGSのスラブに入っていれば防げるのでこちらの記事を参照してください。また、金や銀の含有量が比較的少ない場合が多いので、金銀の地金価格に連動した数ヶ月で価格が2倍になるといった急激な値上がりは期待しにくい場合もあります。あくまで3年〜5年といった中長期のスパンでじっくり資産を増やしたい人に向いています。

ただし100年以上前に作られたコイン達にはロマンもあります。「そんなに昔なのにこんなに精巧な彫刻でコインを作ったの?」「歴史的にはこんなことをした人物像のコインなんだぁ」などと眺めているだけで見惚れてしまいます。眺めながらウィスキーでも飲んだりすると心が中世ヨーロッパに飛んだりもします。値上がりを待つ時間的な問題はいつの間にか解消されている場合が多いです。最終的には市場からも減り続けるコインです。そこに気づくと値上がりしていても手放したくないという気持ちさえ起こってきます。ここはアンティークコインコレクションの大きな魅力の一つです。

『美しさと手軽さが魅力の「モダンコイン」のメリット・デメリット』

モダンコイン(一般的に数十年以内から現代にかけて発行されたコイン)の最大のメリットは、「少額からでも美しい最高鑑定品を手に入れられる手軽さ」にあります。と言っても金も銀も地金価格は上がり続けていくので大きなコイン=地金が多いコインは高額になることもありますが…。

モダンコインは最新の製造技術で作られているため、デザインが非常に美しく、数万円から最高鑑定である「PF70」や「MS70」といったピカピカのコインを購入できることが多いです。初期費用を抑えて手軽にコイン投資を体験してみたい初心者にとっては、非常に参入しやすいのが魅力です。また、人気のキャラクターや歴史的イベントの記念コインなどは、発行直後に一時的に価格が急騰する「短期的な爆発力」を秘めていることもあります。

しかし、モダンコインにはアンティークコインに比べて「将来的な希少価値がやや上がりにくい」という場合もあります。
造幣局が「人気があるから」と似たような記念コインを次々と発行したりすると、市場に物があふれて価格が暴落するリスクがあります。さらに、現代の技術では傷のないコインを大量に作れるため、最高鑑定(70点)の枚数が世界中に溢れかえり、プレミアム価値(希少価値)があまりつかなくなるケースも珍しくありません。

つまり、短期的なブームに乗って高値掴みをしてしまうと、数年後に大きな損失を抱えるリスクがあるのがモダンコインの注意点です。その代表例が「地金型コイン」です。これさえ避ければこのリスクは大幅にガクンと減ります。次章にて詳しく解説します。

地金型コインには手を出さない方が無難

モダンコインには大きく分けて「記念コイン」と「地金型コイン」が存在します。この中の「記念コイン」は文字通り各国何かの記念として発行されているので、アンティークコインのように数は増えません。むしろ市場からは減り続けます。そうなるとアンティークコインと同じような投資メリットが発生します。

一方の「地金型コイン」には注意が必要です。カナダのメイプルリーフ、オーストラリアのカンガルー、オーストリアのウィーン、クルーガーランド金貨などがその代表格です。これらは金銀を延べ棒(バー)ではなくコインに形を変えただけに過ぎません。デザインも毎年一緒です(刻印されている年度だけが変わります)。なので完全に金銀の地金価格に連動すると言って過言ではありません。発行枚数も非常に多いので希少価値も上がりません。アンティーク&モダンコインの投資効果で見た場合これらの地金型コインには手を出さない方が無難です。

一部「中国のパンダコイン」「アメリカのシルバーイーグル」「オーストラリアのカワセミ」などは分類上は地金型ですが、この基本には当てはまらず価値を上げていく特殊な立ち位置にあります。これらは普通のモダンコインと同等として見て購入しても良いです。

【結論】あなたはどっち?スタイル別・おすすめの選び方

アンティークコインとモダンコインのどちらを選ぶべきかは、あなたの「投資の目的と予算」によって明確に分かれます。以下の基準を参考に、自分に合うスタイルを選んでみてください。

  • アンティークコインが向いている人:
    数年以上の長期的なスパンで、確実な「資産防衛」をしたい人。歴史の重みを感じたい。円安やインフレに負けない頑丈な資産をじっくり築きたい、予算に余裕のある大人の投資家向けです。
  • モダンコインが向いている人:
    数万円の低予算から、コレクションとしての美しさを楽しみたい人。または、金銀地金相場の短期的なトレンドを追って少額からコイン投資を体験してみたい人向けと言って良いかと思います。ただし地金型コインを避けて記念コインに絞り込んで購入すれば時間が味方に付き、自ずとアンティークコインと同じような資産としての構築ができます。デザインが美しいコインも多いので地金型でなければアンティークコインと同じノリで購入しても大丈夫です。

当ブログとしてのイチオシは、やはり長期的な価値が保証されている「アンティークコイン」と言いたいところですが、地金型コインさえ避ければ「モダンコイン」と同じ投資効果を得られます。結論的にはどちらを選んでもコインの投資効果にはそう大佐はありません。アンティークコインであれモダンコインであれ最初は少し予算が必要ですが、値崩れのリスクが極めて低いため、大人の趣味と実益を兼ねた最高のパートナーになってくれます。ぜひアンティークコイン&モダンコインコレクションの趣味を実益を兼ねて兼ねて始めてみてください。

「アンティークコインを始めたいけれど、予算を少しでも増やしたい」という方は、まずは自宅の押し入れや実家に眠っている古い硬貨や記念メダルを探してみるのがおすすめです。

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